「食育(しょくいく)」という言葉をご存じですか? 「食育」とは、子どもたちに正しい食生活を身につけさせるための考え方です。「飽食の時代」といわれる現代、子どもたちは欧米から入ってきた甘いお菓子やインスタント食品、加工食品といった食べ物を簡単に口にできるようになりました。そんななかで、食物アレルギーや肥満など、食に関するトラブルも数多く発生しています。
「食」は、私たちの歯や身体の健康、ひいては命にかかわる大事なことです。まずは日々の食事=ご家庭での食生活を見直すことから始めてみましょう。
きんぴらごぼうや酢の物、焼き魚といった昔ながらの日本の家庭料理では、野菜や良質なたんぱく質を豊富に摂ることができます。こうした料理を毎日摂ることで、丈夫な歯を作るだけではなく身体の健康にもつながります。お子さんが喜ぶメニューではないかもしれませんが、1日30品目を目標にして、栄養バランスがとれた食事を心がけましょう。
子どもが好きなものを何でも食べられる時代だからこそ、「食育」が重要視されています。何を選んでどう食べるべきかという正しい知識を、まずはお母さんが身につけて、しっかり習慣づけましょう。
大切なのは三食の食事だけではありません。おやつにも、「何を選んでどう食べるべきか」という食育の考え方を当てはめましょう。1度にたくさんの量を食べることができない小さなお子さんにとって、おやつは「第4の食事」。決して軽視はできないのです。
- 甘味の強いものは少なくしましょう。
- 1日1回、時間を決めて食べましょう。
- 寝る前の飲食は避けましょう。
食べ物ならおにぎりや焼きいも、干しいも。飲み物ならお茶類。これらは、ハンバーガーや洋菓子、菓子パン、乳酸菌飲料やスポーツ飲料などに比べると虫歯になりにくいためおすすめです。
甘い味の食べ物や飲み物をおやつにしたい場合は、甘味料に注目してください。キシリトールや還元水飴、アスパルテームなどは、砂糖、果糖、水飴、ぶどう糖に比べ、虫歯になりにくいとされています。
虫歯を予防するためとは言っても、たまにはケーキなども食べたいですよね? そんな場合は日を決めて食べる、食事の後のデザートとして食べるという方法をおすすめします。また、お母さんの手作りおやつなら甘味も調整でき、お子さんも愛情を感じることができるのでおすすめです。