細菌感染によって歯ぐきが炎症を起こし、歯と歯ぐきを支える骨が溶ける病気……それが歯周病です。歯周病は、日本における歯を失う原因の第1位とされる病気。初期症状に痛みなどがなく、気づかないうちにどんどん進行してしまうという特徴があります。
歯みがきのときに出血する、口臭が気になる、歯ぐきが赤く腫れて痛い、朝起きたときに口の中がネバネバする……こんな症状がある方は要注意です。お早めにかかりつけの歯科医院にご相談ください。
歯周病の原因は、歯垢(プラーク)の中の歯周病菌です。この菌が歯ぐきの炎症を引き起こし、歯の周囲の骨を溶かしてしまいます。また、悪い歯並びや咬み合わせも、プラークや歯石がたまりやすくなる要因になるため、間接的に歯周病を引き起こしていると言えるでしょう。
歯周病になったときに大切なのは、早期発見・早期治療。歯周病の進行段階を知ることが早期治療につながります。各段階における治療法も知っておきましょう。
症状 | 治療法 | |
【初期】 |
ほとんどの場合、まだ自覚症状はありません。歯みがき時に出血があります。 |
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【中期】 |
歯周組織に炎症があります。口臭がひどくなり、歯ぐきからの出血が増えます。 |
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【末期】 |
歯ぐきが腫れ、歯を咬み合わせるだけでぐらつきます。強く咬めない状態です。 |
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もし歯周病の症状にあてはまる症状があったとしても、落ち込む必要はありません。歯周病かもしれないと気づいたこと、それが早期発見・早期治療につながります。歯周病はきちんとケアをすれば治る病気です。まずは歯科医院での診断を受けましょう。健康なお口を取り戻す、第一歩を踏み出してください。